気温差14.8℃の秋晴れ! 新潟県立植物園で楽しむ、初秋の野外と常夏の温室

 10月30日(木)、雲一つない心地よい秋晴れの日に、新潟市秋葉区にある「新潟県立植物園」を訪れました。ちょうどお昼過ぎに見たテレビの気象予報で、「今日は全国的に秋晴れだが、最低気温と最高気温の差が大きいのは新潟です」という話を聞いたばかり。この日の新潟市の気温は、最低3.5℃(4:20)、最高18.3℃(14:10)と、日中の寒暖差が14.8℃もありました。明日からは天気が崩れる予報だったため、この貴重な秋晴れを逃すまいと、急遽出かけることにしたのです。

【植物園の秋と温室の別世界】
 園の周囲の木々は、少しずつ色づき始めていました。本格的な紅葉の見頃は11月中旬頃のようですが、初秋の空気を感じながら散策するのは格別です。

【新潟の秋晴れ】 駐車場の街路樹も少しずつ色づき始めていました。快晴の青空とのコントラストが鮮やかでした。
植物園前の街路樹の紅葉はもう少しでした。

入館料はドーム型温室のみ有料で、シルバー割引の500円で入園しました。平日で午後遅い時間だったため、入館者はほとんどおらず、ゆっくりと観賞することができました。
温室に入ってまず目を引いたのが、ハロウィンの装飾です。ドクロ人形のオブジェはやや不気味でしたが、常夏空間とのギャップが面白かったです。

ドクロのハロウィン装飾
和傘や提灯と組み合わせた、オリエンタルなハロウィン装飾。和の雰囲気と秋の彩りが素敵でした。
滝のそばでポーズを決めるドクロ人形。ジャングルの中に現れた予想外のハロウィン装飾も楽しみの一つです。

何度訪れても感動するのが、ドーム型温室の中の「常夏の別世界」冬が長い新潟にとって、この特別感はたまりません。

温室内の水槽で悠々と泳ぐ魚たち。熱帯雨林の川を再現したような美しい水景でした。
【常夏の別世界】 ドームのガラス屋根を見上げる。岩場と滝、そして高く伸びるヤシの木が異国情緒を演出します。
こちらも温室内の水槽です。

【企画展示「秋の彩」と地元の園芸文化】 
 この時、企画展示室では「秋の彩~山野草と盆栽・伝統園芸植物の世界~」が開催されていました。

【企画展示より】 コバナギク、ノコンギク、リンドウ。繊細な山野草の美しさを堪能しました。まさに秋葉区の園芸文化を感じる展示。 
【企画展示より】 「秋の彩~山野草と盆栽・伝統園芸植物の世界~」で展示されていたイワシャジン

新潟市秋葉区(旧新津市)は、古くから花き・花木園芸が盛んな地域で、特にサツキ、ボケ、アザレア、寒梅の産地として有名です。この地ならではの美しい展示をじっくりと堪能しました。

観賞後は、園内にある池を一周。初秋の季節を五感で感じながら、のんびりとした時間を過ごし、帰路につきました。

巨大なドーム型温室。この中に熱帯の常夏空間が広がっています。
帰路に着く前に一周した園内の池。水面に映る青空と、落ち着いた水辺の景色に癒やされました。

 強い寒暖差がニュースになった日の、貴重な秋晴れに訪れた新潟県立植物園。紅葉前の落ち着いた景色や、温室内のハロウィン装飾、そして秋葉区の伝統を感じる企画展示など、多くの発見がありました。改めて、この地が花き・花木園芸で栄えた歴史を感じる、一日となりました。